リトグラフの魅力

絵画などでよく見かけることがあるリトグラフは、版画の一種で高級なコピーといった雰囲気の代物です。
もっともコピーとは大きく異なり、印刷物としては発色性に優れており、複製能力が大変高いという特徴があります。
しかも手仕事によって作成されるために大量生産ができないことから、その価値も通常のコピーとは異なります。
とくにオリジナル版画は限定部数のみ作成し、かつその中でも出来の良いものだけが選ばれてエディションナンバーがサインされるため、出回る枚数も少なくて価格も高額になることが多いです。
そんなリトグラフですが、語源としてはギリシャ語で石を意味する言葉からきており、その歴史はなかなか古くて18世紀にドイツで偶然発明された石版画の一種です。
もっとも近年では石版画よりも扱いやすさを考慮したためにアルミ板を使用するケースが多くなっていて、凹凸のない版形式なために平版とも呼ばれることがあります。
そして19世紀末には盛んに利用されるようになり、芸術文化に大きな影響を与えた技法だと言えます。

リトグラフについて

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