美術品としての価値があるリトグラフ

版画の技法にはさまざまな技法がありますが、リトグラフもその技法の一つです。
もともと平らな石を用いていたため石版画と呼ばれていました。
平らな石なのに、なぜ絵を写し取ることができるのかと不思議に思われるかもしれません。
水と油の反発力を利用することで、平らな石でも版画を作成することができるのです。
印鑑のように出っ張ったところに色を付ける凸版や、銅版画のような凹版のように半面に傷をつけることなく、孔版のように穴を開けるようなこともなく、版画を作成することができます。
現在、良く行われえいるグラビア印刷なども、その技法を利用して印刷されているのです。
リトグラフは印刷されたものなのに、美術品として価値があるのだろうかと思われるかもしれません。
美術品として出回っているものは、ほとんどが限定200枚ほどしか出回っていないものがおおく、その希少性から価値が高くなっているわけです。
また、ピカソのように本人が作成したものなら、さらに美術品として価値が高まります。

リトグラフについて

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